STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

僕の古傷が疼く〜第2幕〜

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。今回は前回に引き続き「僕の古傷が疼く〜第2幕〜」をお送りしたいと思います。

かくして、女子高生の宿泊するホテルへ向けて出発した僕らですが、何と言ってもそのコテージは山の中腹に位置しているので、自転車でも小1時間程度はかかります。しかもずっと上り坂です。が、そこも血気盛んな高校生。欲望の赴くまま、ずっと立ちこぎです。しかも若干競争気味です。

道中、トップを走る人間にその都度「現在の性欲ナンバーワン」というワケの分からない称号を与えて、そのよく分からないバロメータ機能を楽しんでいたら、あっという間にホテルに着いてしまいました。そのコテージの敷地の入り口には「岡山○○女学院御一行様」という張り紙が貼ってありました。「フムフム、岡山県か。。意外と近いな」などと呟きながら、恐る恐る入って行くと、その中央広場みたいな所に数人の女子高生の方がベンチに腰掛けて、優雅に会話を楽しまれておりました。

そこへ「あのぉ〜、どこから来たとですか?」という方言丸出しで、話しかけたところ、ドン引きされ、瞬く間にどこかへ去られてしまいました。それからしばらく敷地内を散策してみたのですが、早くもウワサが広まったのか、誰一人、外を歩いている女子高生はいませんでした。

「何だよっ!さっき笑顔で手を振ったくせに!あれは単なる遊びだったのか!」と憤りながら、缶ジュースで一息入れていたら、「ちょっとちょっとキミたち!」声を荒げながら、中年男性が近づいて来ました。どうやら学校関係者のようでした。

「困るよ〜、今日ココは貸切になってるんだから〜」

「すみません、僕ら、部活の帰りにここでこうしてジュースを飲むのが日課なもので、、」と、その場で考えた適当なウソをつきました。

「そうか、それは申し訳ないな、、、でも、さっきも話したようにここは今日貸切ということになっているから、それを飲んだらすぐに帰ってもらえないかな?」

「分かりました。。。」

ドリーム&ハーレム崩壊。冬の冷たい風が吹き荒んで、僕らの体は芯から冷たくなっていきました。辺りは枯葉の匂いしかしませんでした。

暗く落ち込んだ気分のまま、僕らは「コザカナ王国(仮)」を後にしました。ただ記念として、門扉の「岡山○○女学院御一行様」という張り紙を勝手にいただいて帰ることにしました。

それでも、どうも今イチ気分が釈然としない僕らに、仲間の一人が言いました。「そうだ!来る時上ってきた坂道を、帰りはブレーキかけずに下って行こう!きっとスッキリするよ!」

つづく。。。

また次回。

長いな。。。