STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

道場破れ

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。新緑が眩しい季節ですね。

さて、先日、プリプロダクション作業がひとまず切りのいいところまでいったので、個人的なリフレッシュの為に久々にドライヴに出掛けました。季節柄、九州は熊本の阿蘇山付近が良さそうだったので、今回は南阿蘇をまわる事にしました。いや〜天気にも恵まれて、草原の緑と空の青とのコントラストが素晴らしくとても素晴らしかったです。

で、その道すがら「オーディオ道場」たる興味深い名称の施設の看板を発見したので、立ち寄ってみたのですが、これがなかなかディープな場所でした。もともとは剣道の道場だった場所にヴィンテージオーディオ機材(アンプとかスピーカーとか)を所狭しと展示というか、乱雑に置きっぱなしにしていて、その中にちょっとした喫茶スペースが併設されていまして、おそらく音楽を聴きながら優雅な時間を楽しむみたいなコンセプトだとは思うのですが、これが何とも言えない雰囲気を醸し出しているのです。

まずライヴ会場で使われているくらいのサイズのスピーカー(しかも軍艦みたいな形状)がドドーンと2つ置いてあって、その間に道場の名残なのか剣道の防具のお面が展示してありました。「いらっしゃい」と出て来た方は、見るからに師範代のひげ面仙人の面持ちでした。「何かCD持ってきた?」と訊かれ、とっさに車に積んであったシェリル・クロウの「C'mon C'mon」、井上陽水奥田民生の「ダブルドライヴ」、ジョン・メイヤーのファーストを差し出したのですが、これらを自慢のAV装置で、爆音で再生してくれました(このサービスを売りにしてるみたい)CDプレーヤのリモコンは渡してくれたのですが、アンプのリモコンは操作させてくれないので、僕に許されるのは曲のスキップのみです。当然CD入れ替えも不可です。しかも、スピーカーの前に立って聴くと、剣道のお面からボーカルが聴こえてくるギミックです。

ヴィンテージということで、確かに音はいいのですが、ジャンルを結構問う感じのスピーカーのようで、ジャズとかクラシックとかボサノヴァとか、そんな音楽は多分ものすごくいい音で鳴りそうな感じではあったのですが、僕の差し出したCDはギターしかもエレキの中音域がガンガン出る盤だったので、エッジが変に強調されて、正直かなり耳が疲れました。CDのチョイスを明らかに間違えたみたいです。

その後、師範代の「最近の大量生産のスピーカーはつまらん!」「男は機械いじりが好き!」という説法を有り難く頂戴し、その場を後にしました。

結局、それからおいしいお蕎麦屋さんで季節の野菜の天ざるをいただき、温泉に入って福岡に戻って参りました。

耳のリフレッシュどころか、難聴まっしぐら位の爆音再生で逆に相当疲れましたが、十分こころのリフレッシュになったのでよかったです。

みなさんももし機会があれば、「オーディオ道場」に是非立ち寄ってみて下さい。きっと破れると思います(笑)

と、そんな感じでまた次回。