STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

19歳の夏 -中編-

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。もう6月ですね。衣替えの季節です。もうお済みでしょうか?僕はまだまだです。

で、久しぶりに続編を書いてみたいと思います。

さて、乗るハズでなかったバスに乗り込み、出会う事もなかったであろうかわいい女の子に出会ってしまった19歳の小生ではありますが、当然最初は平静を装い、無口のままシートに身を埋め、ドキドキをやり過ごしておりました。

隣に座って20分位でしょうか、時間が経過した後に、その子から僕に話しかけてきました。「クーラーの風はちゃんと当たってます?暑くないですか?」おおっ、まさか向こうから話かけてくるとは…「大丈夫です、お気遣いありがとう」みたいな言葉を返したのをキッカケに、少しずつ会話を始めました。免許を取りに大村まで来たこと。実は長崎の五島列島が実家であること。今は福岡の大学に通っていること、そんな事を最初は話したと思います。

彼女も少しずつ自分事を話してくれました。長崎の大学生であること。実は高校の途中まで大阪にいたこと。無類の音楽好きで長崎のFM局でアルバイトをしていること…今回福岡にはコンサートを観に行くこと…。

ん?音楽?コンサート?マイフィールドじゃないですか!!

「誰のコンサートなんですか?」「クラウドベリージャムのコンサートで、西新VIVREのビーベンっていう場所なんだけど、地理が全然分からなくて…」ん?クラウドベリージャム?こないだCD買ったな…。西新?オレの住む町じゃないか!!「しかも一緒に行くハズだった友達が急にキャンセルになって、チケットも1枚余っちゃってるんです…」

ザッツミラクル!!!!

19年間生きててよかった。僕は激しく感謝しました。誰に感謝していいか分からなかったので、とりあずバスに乗せてくれた運転手さんに感謝しました。

僕は音楽がないと死んでしまうこと(当時から普段あまり音楽は聴いていなかったけど)、クラウドベリージャムの大ファンであること(さほどファンではなかったけれど)、西新VIVREは僕の家のすぐ近くにあること(これは本当に近かった)を思わず吐露しました。

そうすると「よかったらチケット余ってるんで一緒に行きませんか?」っとのお言葉。

僕が犬だったら、はち切れんばかりに尻尾を振っているところですが、あまりガッツくとよくないと思ったので、しばらく考えるフリをして「そうですね…行きましょうか。」と答えました。

そうこうしている内にバスは福岡は天神に到着し、僕ら二人は西新VIVREへと向かったのでした。

続く…。長いな。次回で終わります。