STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

謹賀新年2010

みなさん、こんにちは。そして明けましておめでとうございます。STUDIO44の萩原です。今年も44をよろしくお願いします。年明けから寒い日が続きますが、いかがお過ごしでしょうか?

僕はこのお正月に久しぶり(たぶん小学生以来?)に氷柱を見ました。気温は氷点下4℃でした。冬ですね。

さて、年末に「ラブソングができるまで」という映画を観まして、まあいわゆるB級に属するラブコメディだと思うのですが、ずっと前に観たこの映画のトレーラーで流れている音楽が気になったので、この機会にDVDをレンタルしました。映画もヒュー・グラントの演技がいい感じで楽しめました。(何を隠そう僕はヒュー・グラントの出ている映画が結構好きなのです)音楽もやっぱり良くて、勢いでサントラを購入。

似たように昔音楽が気になって観たものに「すべてをあなたに」という、これまたB級な感じの映画がありまして、この時もサントラを手に入れたんですが…何と両映画ともテーマソングを手がけていたのが同一人物でした。ファウンテインズ・オブ・ウェインというバンド?ユニットがいるのですがそのメンバーのアダム・シュレシンジャーという人です。

偶然とは言え、基本的な僕の好みというか嗜好というか、そんなものはこの十年で何も変化していないんだなというのを改めて再認識させられました。進歩していないと言われればそれまでですが(笑)

しかし、ジョン・ブライオン然り映画音楽で力を発揮するミュージシャンって、たぶん(これは僕の予想ですが)フリーハンドで好きに描いて下さいっていうよりはある程度の制約、例えば曲の尺であったり楽器構成であったりテーマであったり、そんな注文があった方が、結果的にいい作品になったりする傾向が強いのではないかと思います。

もちろん映画音楽の場合、一番大きい制約に映像があります。映画は総合芸術ですので、音楽単体のように「ながら」というものが基本的に存在しません。そういう意味では、音楽のように芸術としての隙間は存在せず、鑑賞者の状況というものが鑑賞者にとってのその映画の在り方に介入しづらいと思います。言い換えると、音楽を聴いた時に「あーこれをよく聴いていた時は◯◯だったな」といったようなリマインダ機能や、それによって作品に対する思い入れが強まるようなシナジー効果は映画には備わりづらいということです。

ただ裏を返せば、映画というものは代わりに絶対的なヴィジョンを提示できます。誤解を恐れずに言えば、鑑賞者は受け手としてしか存在できないので、制作者は強い意思や意図というものを作品に反映させやすい、結果受け手側へは「映像+音楽」で視覚と聴覚から同時に入り込んで来る訳だから(制作者の意図した通りかどうかは別にして)比較的くっきりと、はっきりと、しっかりとイメージの塊を受け取らざるを得ないことになります。なんで受け手側からする、隙間というものは存在しづらいと。

話が横道に逸れました…。

結論としては映画音楽って難しいだろうなって事です(笑)コレだけの為に随分とスペースを使ってしまいました。ごめんなさい。

そう言う意味では44ミュージックはいろんな意味において隙間だらけです。そんな訳で我々44としては、みなさんの中での各々の「plus one」であって欲しいのです。僕らの音楽の隙間を埋めるのは、みなさんのイマジネーションであり、季節や天気や場所や気分を含めたシチュエーションが生んだ思い出なのです。最終的には「plus one」をご購入の上聴いて下さいという宣伝をしたかっただけなのです(笑)

そんなこんなで今年もSTUDIO44をどうぞよろしくお願いします(笑)

てな感じでまた次回。