STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

Love @ first sight Vol.3

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。前回、前々回とお送りしてきた過去の切り売りシリーズ「一目惚れ」篇ですが今回が最終回になります。前回は意中の彼女に思い切って声をかけたところで終わりましたので今回はその後のお話。

彼女にプレゼントを渡した翌日、プレゼントの中に一緒に入れていたアドレス宛に彼女から一通のメールが届きました。

内容はプレゼントに対するお礼と簡単な自己紹介。そのメールで知ったのですが、彼女は20歳でした。

「4つ年下か…」

だいぶ前に19歳の時のバスで出会った女のコの事をこのコーナーで書いたことがあったかと思いますが、19歳〜21歳の女の人は「ヒトの痛み」をまだ知らないので時折残酷なことをするというのが、僕の持論なのですが、(あくまでも僕の経験に基づく女性論です。全ての19歳〜21歳の女のコが該当する訳ではありません。アシカラズ)この時にそれがアタマの片隅にでもあったか…答えはノーです。

逆を言えば、今回の経験により、後日前述の持論が持論となった、仮定が確信に変わったと言えます。そうです。この後は惨憺たる結果へのカウントダウンが始まります(笑)

その後僕も自己紹介に先日のお詫びを添えて彼女へメールを送りました。

それから何度かメールのやり取りをしたのですが、まずレスポンスが悪いことと、物事が核心に触れようとするとはぐらかす点で、僕も早めに気付くべきであったのですが、何せこのような物事の展開が初めてであったので感覚が麻痺しているというか、この時点で未知の領域に踏み込んでおり、フロンティア開拓者のように、押せ押せ、拓け拓けの一辺倒で状況を顧みませんでした。

そういう状況が数ヶ月続いた後、その一時的な成果として、食事に行く約束を取り付けました。お互い友人を一人ずつ連れて来ての4人での食事です。

当時はカフェブームの前兆のようなものがあって、僕のアパレル業界に勤める友人のコネを利用しつつ、その世代が好きそうなオシャレな感じの店をチョイスしました。

友人も某セレクトショップの販売員を連れて行く事に。なぜなら20歳前後の女性は、その華々しさ故にその手のアパレル店員に憧れる傾向があるから(笑)別にホットドッグに書いていた訳ではなく、完全な僕の偏見によるものです。

で、当日を迎え、その日の為に新調したそれなりの格好をして待ち合わせ場所に向かいました。

待ち合わせ場所に着くと、向こうは清楚な感じの保育士の女性を連れて来ていました。オシャレなカフェに到着し、探り探りの会話を紡ぎながら、世は更けていったのですが、彼女は僕の読み通りというか、セオリー通りというか、僕の友人の話にばかり興味を示し、殆どといっていい程、僕の話には興味を示さず…その様子を見かねて、彼女のお友達が僕にいろいろ話しかけてくれたりで、結果的には全くの期待はずれに終わりました。

そのくせ2軒目に行くことになり、当然成り行きからお代は1軒目2軒目共に全て僕持ち。彼女は財布さえ出そうとしませんでした(笑)

2軒目を出た時に外はポツリポツリと小雨が降り出していて、彼女の車が停めてある駐車場まで歩いて送っていったのですが、別れ際に今日のお礼を伝えようと彼女の車の運転席に近づいたところ、窓も開けていただけず、そのまま走り去られました…。


ブーッ(車の走り去る音)

ポツポツ(小雨が僕を濡らす音)

…(僕が雨の中立ちすくむ音)

…(僕にかける言葉も持たない友人)

ポンッ(状況を見かねて、彼が僕の肩に手を乗せる音)


なるほど…そういうことか…。女という生き物をまた一つ学んだ瞬間でした。

当然それっきり彼女とは会ってません。

エピローグとして、この1年位後にに前出の洋服屋とメシを食っている時、その場のノリで彼の携帯から彼女にメールを送ったところ、すぐに返事が返ってきました。そこには「◯◯さんて彼女いらっしゃるんですか?」と僕の友人に対する質問が書いてありました。

世の中は鉛色でアンフェアで残酷です(笑)

今彼女はどうしているんだろう?ふとこの季節になると思い出します。きっと素敵な彼と幸せにやっていることでしょう。

以上が、24歳の僕の身に起こった「love @ first sight」の全貌です。

3回にわたりお送りしてきた切り売りシリーズ、いかがでしたか?最後までお付き合いいただいた方々、ありがとうございました。

またいつか機会があれば、切り売りしたいと思います(笑)凡庸な僕の人生にはそれほど多くのエピソードは存在しませんが。

で、最後に宣伝。こんな僕が所属するSTUDIO44が久しぶりにライヴを行います。詳細はHPで告知されていると思いますので、僕に同情していただける方、
また「オマエが悪い」と叱咤いただける方、冷やかしの方、誰でもウェルカムですので、ご都合が合えば是非遊びに来て下さい。

と、そんな感じでまた次回。