STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

おにぎりとコンピュータ

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。いよいよ桜の季節ですね。ここ福岡でもちらほら咲き始めております。

さて、最近映画化されたのでご存知の方もたくさんいらっしゃるとは思いますが、群ようこさんの「かもめ食堂」という本を読みました。そもそも映画のために書き下ろされた小説らしいのですが、意外や意外、とても短くて読みやすかったです。フィンランドヘルシンキを舞台にした小説なのですが、話の中によく「おにぎり」が登場します。その描写がとてもおいしそうなので、読書中何度も食べたくなってしまいます。

おにぎりって調理法はシンプルの極致だけど、一番愛情が感じられる食べ物ですよね。久しく実家には帰省しておりませんが、帰って福岡に戻る際には、いつも祖母や母が道中食べるようにと、おにぎりの入った弁当を持たせてくれました。

時節柄、4月から親元を離れて生活される方もいらっしゃると思います。昨今のデジタル化社会、みなさんも僕も、ほぼ全ての人がその利便性・効率性という恩恵を享受しています。でも、実はその一見確固として成り立っているように見える社会自体、人間の記憶という非常に曖昧な土台の上に成り立っています。いわば、幾らデジタル化社会といえど、世の中というのはこれまでも、そしてこれからも、人々の記憶というアナログなファクタの集合体なワケです。そういう意味では、今あなたが食べている誰かのにぎってくれたおにぎり、その味こそが、その瞬間のあなたにとっての確かな、唯一の真実なのではないかと。そう思う次第です。

なので、作ってもらったおにぎりはしっかり味わって、残さず食べましょう。

一度母親の弁当を実家からの帰り道に食べたら食中毒になりました(笑)これもまた真実です。

そんな感じでまた次回。マジメな事を書いてしまって申し訳ないです、もう書きません(笑)