ヨーロッパ旅行記 '09 -道中篇(4)
みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。あっという間の師走、いかがお過ごしでしょうか?
さすがに12月ともなると寒くて、昨日家の近くのスタンドに台車を押して灯油を買いに行ったのですが、うっかりシュポシュポするポンプを買い忘れまして、何とかポリタンクごと持ち上げて石油ファンヒータのタンクに直注入を試みましたが、案の定マンションの共用廊下に灯油2ℓ位をブチまけました。同時にお気に入りのジーパンが灯油に浸りました。今年も最後までいい年になりそうです。
さて、今回は久しぶりにヨーロッパ紀行の続きを。
レンタカー返却後にサメダンからサンモリッツ駅に向かった僕ですが、サンモリッツ駅からは今回の旅のハイライト「ベルニナ急行」に乗ってイタリアのティラノへ向かう予定となっていました。
ホームを確認し早速乗り込んでみたのですが、前評判と全然違ってさほど混雑していません。日本で収集した情報によると、ハイシーズンにつき予約が必須、常に満席状態みたいな記載の仕方であったので、わざわざ発売時期を待って2ヵ月前に予約を入れたのにも関わらず、半分程度しか座席は埋まっていませんでした。
それはそれで座席というか車両に余裕があって快適だったのですが、リザーヴドと書かれたまま誰も座らない席が至るところにあるのを見ると、「絶対予約してやるぞ!」と発売日へと日がかわった瞬間に意気込んで予約を入れた二ヵ月前の自分が少し恥ずかしく感じました…
がしかし、何と言ってもベルニナ鉄道。ここに至る経緯がどうであれ、乗れた事には違いはありません。世界遺産に登録された路線ですから、やはりその売りの車窓からの景観は圧巻でした。氷河や高架橋も勿論すばらしかったのですが、個人的に印象深かったのはイタリア国境に近づくにつれて通過する町の雰囲気が徐々に変わっていったという感じではなく、ある地点で突如ガラっと変わったところです。
その地点がポスキアーヴォという町でした。一応まだスイス領土内。通過しただけなので、どんな町か詳しくは知らないのですが、とてもきれいな町でした。その前の駅の町と何が違うのか…たぶん何となく今思うと太陽の光の種類が違うような気がします。「燦々と」という表現がピッタリな感じでした。また次に行く事があったら、このポスキアーヴォで途中下車、宿泊してもいいな。
で、なぜ今回このポスキアーヴォで降りなかったというと終点のティラノからポストバスに乗って、国境の町のルガーノへ移動する為でした。もちろんバスも予約済みです。その連絡時間にあまり余裕がなかったので、今回はパスしてそのままティラノへと向かった訳なのです。
結局トータル2時間30分の鉄道の旅を無事に終え、終点ティラノというかイタリアへ降り立った僕ですが、連絡時間に余裕がないと言えど、食事する時間くらいはあったので、ブラブラ散策しつつ、本場のイタメシを食すべく良さそうなレストランを探しました。
そしたらわりと繁盛している良さげな店を見つけたので、オープンテラスの空いている席につくと、陽気なイタリアおじさんが「ボンジョルノ!」と声をかけてきました。よく見ると店員さんでした。当然イタリア語は話せませんので、英語で訊きました。
「クレジットカードは使えますか?」(なんせ現金はスイスフランと日本円しか持っていなくて、ユーロ圏では全てカードで支払うしかなく、実際シンガポールでもコンビニからカード決済するという完全な準備不足状態なのです)
「オーケーオーケー!スイスフランも使えるよ。」と英語で応えてくれました。
お薦めを訊くと「マルゲリータのピッツァとパスタはボロネーゼ」ということであったので実際に注文してみたのですが、結論から言えばさほど美味しくなかったです。勿論マズくはありませんが、かと言って驚くほど美味しくもありませんでした。結構楽しみにしていたので残念です…。
一応完食しお言葉に甘えて、スイスフランで勘定を支払い、ユーロで釣り銭を受け取り、時間も迫ってきたのでポストバス乗り場に行ってみると、バスは既に到着していて、出発時刻を待っているところでした。
予約券とパスを提示し、バスに乗り込んだ訳ですが、何と一番前の席でした。これもガッツいて予約したせいでしょう(笑)たぶん間違いない。
このバスの旅がなかなかスゴい感じなのですが、長くなってきたので今回は一旦この辺で頓挫します。
そんな感じでまた次回。