STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

Love @ first sight Vol.1

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。まさに花冷えといった感じのここ福岡ですが、いかがお過ごしですか?

家の前の通りを学生、しかも卒業生と思しき若人が歩いているのを最近よく見かけます。旅立ちのこの季節になると、たまに思い出す女のコがいます。通りを歩く学生の後ろ姿がその娘に似てたりすると、一瞬で24歳の頃の自分へ巻き戻ってしまうのです。

24歳になったばっかの、ちょうど今くらいの季節の話です。久々の過去の切り売りシリーズです(笑)

一目惚れってよく言うけれど、みなさんは一目惚れの経験はありますか?僕はこれまで2度一目惚れをしたことがあります。1度目は16歳、2度目は24歳。今回は24歳の頃の話を少しだけ。

一番最初にその店に行ったキッカケを今でも覚えています。その頃は既に山下くんとスタジオに入ってセッションみたいな事を始めてて、当時は別のベーシストがいて、ドラマーが平氏に変わるギリギリ位の時期でした。

リハの後、安くカルビが食える焼肉屋ができたからメシ食いに行こうとベーシストが提案をしてきたので、当時のメンバーとその焼肉屋で食事をしたことがありました。これがその店の初体験。

その時に確かにウマかったので、それから随分時間が経過した後に(たぶん1年位)友人と食事をすることになり、過去の味の記憶から僕がその店を提案し、2度目の来店と相成りました。

この時に彼女に初めて会いました。(会ったというよりか、見かけた?知った?)彼女は僕らのテーブルの給仕に付いてくれたウェイトレスでした。当然一目惚れというくらいですから、他に理由はありません。外見に強く惹かれたのです。川原亜矢子さん似の彼女は、その仕事ぶりもテキパキと手際がよく、愛想もよかったのでその日のうちに、僕は密かに次回来店日を画策していました。

ここから怒濤の焼肉屋通いが始まりました。

これまでオレの体の一体どこにこんなパッションが眠っていたんだと自分でビックリするくらいすごく積極的に店に通っては、彼女と少しでも長く話そうと、その日のおススメを訊いてみたり、無駄に料理の説明を求めたり…でも積極的と言えど、これが僕の限界。客という立場を飛び越えられぬまま、日々は過ぎていきます。

ひどい時には一週間で4回通った時もありました。さすがに週4回ともなると、一緒に行ってくれる友人も一人減り二人減り…けれど焼肉という料理のカテゴリから一人で行く訳にもいかず、最終的にはオゴるから焼肉屋に行こうと、そんな条件で友人を無理矢理説き伏せ、連夜焼肉通いを続けるのでした。後にも先にも、我が家のエンゲル係数があんな高数値を叩き出すことはないと思います(笑)

当然、体的にも変調を来たし、明らかに自分の体が肉食動物に変わっていく感じ、うまく言えませんが体が重くて内部が淀んでいくのを感じ取ることができました。

さすがにヤバいと思い、友人が肉を食している横で、野菜サラダと魚介の鉄板焼だけを食べて、一切肉に手をつけないこともありました。焼肉屋に行っているのに(笑)

勿論毎回会える訳ではなく、彼女と別の人が給仕で付いたり、またお休みの日だったりと空振りの日もありました。けど焼肉屋に連夜通う人も少ないので、彼女に限らず、お店の店員さんも徐々にこのおかしな常連客の存在に気付き始めているようでした。

そんなこんなで2度目の来店から一ヵ月が経過する頃、急にお店に彼女は姿を現さなくなってしまったのです。

1日目、2日目と空振りが続き、3日目も彼女がホールにいないことを確認した僕は、その日思い切って他の店員さんに訊いてみました。


(彼女の名前はネームプレートで確認していたので)
萩原「◯◯さん、今日はお休みですか?」

店員「そうなんですよぉ〜。お友達の方ですか?」

萩原「いえ…(モゴモゴ)」

店員「実は彼女はあと一回しか出勤しないんで…」

萩原「えっ!ヤメちゃうんですか?」

店員「ええ。就職が決まって…」

萩原「いつヤメちゃうんですか?」

店員「最後の出勤日は3月◯日です」


Umm…。さて…どうする?!オレ。

という訳で次回に続きます。そんな感じでまた次回。