松本の薀蓄
どーもーSTUDIO44の松本でございます。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
昨日は福岡では久方ぶりにまとまった雨が降りました。乾燥癖(?)のある松本としましては適度な潤いが補充できてよかったのですが、そんな人肌に優しい湿気たちも楽器、特に電気を使わないアコースティックな楽器たちにとっては天敵であったりします。
というわけで今回は、なぜ楽器にとって湿気が天敵かということをおおざっぱに説明してみたいと思います。
「音」というものは、人間の耳が感知している空気の振動のことであります。したがって全ての楽器の目的は「空気を振動させる」ということにあるのですねー。音を出すということは、なにかを振動させて、空気を振わせるということなのです。おおざっぱにいうとですが…。
ですからそこで楽器が湿気を吸収してしまうと、「振動しにくくなってしまう」ので、どうも調子が悪くなってしまうわけです。へたをすると音色が変わってしまったりします。だから天敵なんです。
それからすると、アメリカやメキシコで作られた楽器がいい音がするとか鳴りがよいとかいわれているのは、素材である木材がしっかりと乾燥できるようなその土地の気候が理由にあるからなんですねー。人肌には辛い気候とは思いますが。
オールドやビンテージの楽器についても同じことがいえると思います。長い時間を経れば経るほど木から水分は出て行きますので。決して日本人が舶来物志向やブランド物志向であるというわけではないのです。(ないですよね?)
ぼくのフォークギターはYAMAHAのF−150という純国産メイドインジャパンのギターなんですが、母親譲りのもので御歳40程になられるだけあってよく非常に鳴って下さいます。それだけにああ、湿気が怖いです。インストアライヴの日は晴れるといいなあ…
ではまた次回です〜
ちなみに、スタジオさんでギター担当の山下さん。
わりと上等のアコースティックギターをストリートライヴで雨に濡らしてしまったら全く音が変わってしまい、使い物にならなくしてしまったことがあるそうです。くわばらくわばら…