STUDIO44の近況報告

福岡を中心に活動するバンド。愛称はスタヨン。

ヨーロッパ旅行記 '09 -道中篇(2)-

みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。前回の続きから…。

ということで、無事にチューリッヒを脱出した訳ですが、高速道路の標識もほぼドイツ語記載となっていた為、地名ならともかく、いわゆるサービスエリア的な表記がどうなっているのか不明のままクルマを走らせなければいけませんでした。

牧歌的な風景の中を1時間ほど走って(スイスは九州くらいの大きさの国です)結構南下したところで、少し緊張がほぐれてきて、少し休憩を挟むことにしました。

「P」の標識を発見。おそらくパーキングエリアだろうと思い、標識に従いクルマを進ませたところ、案の定小さなサービスエリアでした。

売店で飲み物を購入し、喫煙しながらレンタカーの貸出票の英訳を何気なく読んでいたら、受付時にガソリンは返却時に満タンにするって言ったにも関わらず、オプション欄にガソリン一回分前払いと記載されていることが発覚。

さらに、貸出期間として元々はAM9:30〜翌日AM9:30で予約していたのですが、フライトが思いの外早く着いたので、早めに行動し30分前の9:00にレンタカーオフィスで貸出手続きをした結果、何故かレンタル期間が9:00〜翌9:00ではなく9:00〜翌9:30へ変更されていて、溢れた30分間は2日目料金として計上されてしまっているのでした。(この件は一切カウンタで説明がなかった)

あのビーンめ!足下見やがったな!と一瞬アタマに来ましたが、これに気づいた時点で既にチューリッヒを遥か離れたサービスエリア。今更電話で交渉するのも先ほどの会話の様子から億劫になりまして、またよく確認せずサインした僕の過失もあったので、返却時に交渉しようと思いそのまま旅を続ける事にしました。

それからまたクルマを走らせ、チューリッヒを出発後、2時間弱であっけなくリヒテンシュタイン公国に入国しました。検閲も何も無く、拍子抜けする県境なみの越境でした。リヒテンシュタインは「何も無いところ」が特徴みたいな、そんな感じの印象でした。写真こそ撮れど、わざわざ散策しようという気も起きずそのまま通過。

そこからまた40分程度走ったら、すぐに次の国、オーストリアに入国しました。ここはさすがに多少国境という感じでしたが、僕のイメージするアメリカ-メキシコ間のような雰囲気には程遠くて、パスポートコントロールもなく、そのまま入国させられました。

なんだ、全然「国境の夜」な感じじゃないじゃん。砂煙も全く吹き上げないし、きれいに舗装された道路だし、歩いて国境を越えている人の群れもなし。ハードボイルドに浸りたかった僕の目標はここで玉砕されました。

あとで分かる事ですが、スイス→EU加盟国へ出国する場合は比較的フリーなのですが、その逆のEU加盟国→スイスの場合はきちんとパスポート提示をしないといけません。

それでオーストリア西部を少しドライヴしてから、再度スイスへ入国しました。その後は、まだ雪の残るユリア峠を越え、サン・モリッツを経由しサメダンという田舎町へ行きました。

翌朝にこの町のレンタカー屋(といってもクルマ屋を兼ねている)にクルマを乗り捨てる予定となっており、なおかつその直後に「ベルニナ急行」の乗車予定があった為、明日迷っているヒマはないという事で前日に返却店舗の場所を予め確認しておこうという腹づもりでした。

きちんと自分で探せるように、返却場所の地図を確認/印刷して持参していたのですが、チューリッヒでビーンから予約確認書を見せろと言われ、返却店舗の地図も一緒に渡してしまったことに、ここでようやく気づくのでした。

あのビーンめ!!きちんと返しやがれ!!と二度目の烈しい怒りが沸いてきました。が、そう言っても仕方ないので、駅内のインフォーメーションで訊く事に。

萩「すみません。この辺で◯◯レンタカーのオフィスってありますか?」
オバチャン「あー、今日は日曜ね。だから閉まってるね。」

萩「そうですか…。とりあえず場所だけでも知りたいのですが…」
オバチャン「ハイ、コレ(紙に書いた電話番号を渡しながら)大丈夫?」
萩「大丈夫です、ありがとう(というか、番号訊いてもな…自分で今日休みっつったくせに)」

というような余り有益とは言えない会話が交わされ、結局は情報収集に失敗しました。

しょうがないので何とか地の人に聞き込みを行い、やっとこさ場所を確認する事ができ一安心。さすがに疲れてたので、そこからクルマで15分程のポントレジーナという小さな町の予約していた宿に向かいました。

夏のスイスは白夜までいかずとも、かなり遅い時間まで日が高く、日没が21時30分くらいです。が、さすがにその日は疲れ果て、チェックイン後、すぐにシャワーを浴びて20時には寝てしまいました。

翌朝クルマを返却し、ベルニナ急行に乗車するのですが、これはまた次回に。

この日の食事:ハムとチーズのサンドイッチ、フルーツジュース
ドライヴの感想:いろいろあったけどヨーロッパの道の運転楽しい、最高!

そんな感じでまた次回。