黄砂に吹かれて
みなさん、こんにちは。STUDIO44の萩原です。黄砂であり得ない位、僕の車が汚れてます。
さて、昨年の暮れあたりかた、また映画熱が復活しまして、最近は結構頻繁にDVDをレンタルしています。
で、こないだマイケル・ウィンターボトムっていう監督の「9 Songs」という映画を観ました。この監督の撮る映画は、僕が思うこれぞイギリス映画って感じで、ユーモアがあり、選曲が良く、映像から何と言うか湿度みたいなものが出てる気がします。いわゆるリアリティがあるっていうか。
イギリス映画って、ハリウッドほど娯楽性に富んでいる訳でなく、フランス映画ほど哲学的でもなく、イタリア映画ほど天気が良くないので、僕の趣味にちょうど合っているような気がするんですよね。アメリカでもウッディ・アレンとかはだいぶイギリス寄りな感じがします。
けど同じイギリスでも、演劇の古典みたいなものは少し苦手です…。
で、「9 Songs」の肝心の内容はというと、恋愛という普遍的なものをテーマにはしているのですが、描写がまあ物議を醸すであろう方法でして、実際賛否両論あるみたいなんですけど、僕は圧倒的に好きでした。
科白が少なく、ナレーションと音楽だけでほぼ進行していく感じなのですが、フランツ・フェルディナンドやプライマル・スクリームといったロックバンドのライヴ演奏シーンの合間に入ってくるマイケル・ナイマンのミニマムなピアノ演奏がこれまた素晴らしく、音楽的に観ても非常に得るものが多かったかなと。
興味がある方は是非観てみて下さい。
ポール・トーマス・アンダーソンの「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」とコーエン兄弟の「ノー・カントリー」の公開が楽しみです。両方ともアメリカ映画ですけど(笑)
いつか死ぬまでに一度くらい映画音楽をやってみたいものです。
そういえば、44の発足当時も「映画のサウンドトラックみたいなアルバムを作る」という目標を打ち立て、フレキシブルに演奏メンバーを変えながら、いろいろな曲を収録しようってな感じだったんすけど、大体全部今のメンバーで録音したという経緯があります。
バンドに歴史ありですね(笑)浅くて薄いですが。。
そんな感じでまた次回。